前回のあらすじ:無理矢理合コンをしているstfg。ちょうど盛り上がってきた頃、stfgは自分の心と体の醜さに泣きそうになるが、目の前にいた奇妙な女の子に釘付けになるのであった。
ひたすら唐揚げを箸で分解して、サンチュという菜っ葉で巻いて、食事後用つまようじで止めていた女の子。
それまで視界に入らなかったが、小柄で痩せていて、髪が長いなかなかの美人だった。
というより、その頃になって焼酎の焼酎割りが効いてきたのだろうか?
はっきり記憶がさだかでは無くなってきている。
ただ、美人に見えてしまった。
その女の子の友達に「やめなよっ!!酔ってる??」と聞かれると
女の子「やってないよ~~それに酔ってないしっ」
女の子友達「これはなに?」
そうして、女の子が作り出した創作料理を指さすと
女の子「食べる?」
もう完全にできあがっていた、そしてできあがりつつある人間がもう一人いる。
自分だ。
急激に酔いが回る。
そして、こんな不思議な女の子に、なにか懐かしい匂いを感じていた。
そしてなぜか扱いも知っていて、なぜか自分はその子に話しかけていた。
stfg「自分、エビチリやりますよ!」
もう、ここまで読んで意味がわからなくてもいい、今書いてる自分も意味がわからない。
それを後日、同僚の男前少女に説明されたときも、意味がわからなかった。(なので記憶の保証はできない)
そう言って、自分はもう冷めたエビチリのエビを拾って、サンチュに巻いて、つまようじで差す。
そうすると、その女の子は、満面の笑顔と少し顔を傾けながら、
女の子「ありがとうっ」
そうして、「唐揚げを巻いたサンチュ」と「エビチリを巻いたサンチュ」を持ったとき、自分は本当の恋を見つけたんだと確信した。
もうとにかく、その女の子と同じ事がしたくて、褒められたくて、一生懸命エビチリを巻いていた。
当然エビチリを巻く理由などどこにもない。あるとすれば、恋の病だ。
ただ、唐揚げもエビチリも、「有限」であることに気づいてしまった。
だから、唐揚げを頼んだ。もちろん食べる気はさらさらない。
自分が、唐揚げを崩して、そして彼女がサンチュで巻く。
いつしか、こんな作業が「結婚に似てるな」などと考えてた。
今、冷静に考えると、一つも結婚と関係ない気がしてきた。
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まぁそこまでが自分の記憶の限界。
自分が次に意識を戻したのは、勝田駅で車掌さんに起こされたとき。
自分が目を覚ましたとき、もう何がなんだかわからなくなった。
何で電車に乗っているのか?そして、自分は何をしてるのか?
ぼーとしてると、車掌さんに「お兄さん、もう終点だから、降りて」と言われ、ホームに降りると、もう冬に近づいているのか少し肌寒かった。
なんだか自分は、「長い夢」を見ているような感覚だった。
これまでのことが全部嘘で、なにが楽しかったかは思い出せないが、すっごく楽しかったことが全て「夢」だと思えてしまった。
でも、手のあぶらのにおいだけが、そんな嘘をかき消してくれた…
fin
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後日談になる。あとで、お叱りのメールが男前少女から届いた。
自分はあれから、ずっと唐揚げのサンチュ巻きを彼女と量産していたらしく、一時的に彼女は引き離されたらしい。
そうすると、自分は作業を止め呆然と座り込み、彼女はトイレに連れ込まれたが、急に泣いてしまったらしく、どうしようもなくなって自分の所に帰ってくる。
ただ、もうそこには唐揚げもサンチュも、そして完成作品も片付けられたらしく、それを見てふたりで爆笑していたそうな。
そして2人分の食事代を男前少女が立て替えてくれて、バスに乗り込んだら、ずっと、
駅に着いた頃、自分はは、一時的に酔いが覚め、上りの電車に乗り込んだ。(ちなみに彼女は反対路線)
ただ、判断能力が欠如してたので、水戸に行きたいのに「勝田終点」に乗り込んでいた。
そこから、とことこ歩いて、水戸に帰ろうとしたが、あまりに遠いことに絶望してまた勝田駅まで戻って、タクシーに乗って帰った。
家に着いて気がつくと、体のあちこちが「唐揚げくさい」のである。
ワイシャツからズボンも全部パー。
ずいぶん消費が早いなぁオイ。
みなさんも、お酒と女の人には気をつけてくださいね。
ではでは、長い間この話にお付き合いありがとうございました。
たかしゃんに「その彼女と付き合っちゃえば?」と言われたが、
できるわけねぇ~だろ。
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