仕事を忙しくして、休日は寝るだけの生活をしていた。怪我を取り返そうと、自分を犠牲にして働いた1ヶ月だった。
最近になって、行事も終え、仕事の量も落ち着きを見せ始めた。
そんなある日、ふと帰りの電車で猛烈な孤独感に襲われた。
そんなときは、いつも迷惑がられるが、親しい友達に電話をかけてしまう。
しかし、そんなときに限って誰も通じない、メールも返ってこない。
当たり前のはずだ、学生さんにとって一番忙しい時間帯にかけるんだから。
最終手段で、普段めったにかけない自宅の電話にかける。この際誰でもいい。
…しかし繋がらない。朝、夜に通夜があると言われたことを思い出す。
ふと周りを見渡すと、大勢人がいるホームの中で自分を知る人は誰もいない。
なにか、自分はこの世から消えてしまったような感覚に陥るのである。
とゆうのも朝の電車で、うとうとして寝た夢がまさにそれだったからである。
こんな夢を見た。
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夢の中で、自分は、朝の通勤電車に乗っていた。
夢の中と現実で、同じ行動をしていた。
電車に乗り込み、電車が出発する。
自分は何気なく前の座席のセーラー服の中学生を見ると、それは見覚えのある人だった。
話したことは無いが、確かに自分とは同じ中学の人で、その当時の格好をしている。
そこに疑問を抱かなかったが、周りを見渡すと、びっくりすることに知っている人ばかりなのである。
全員、高校、中学、小学校、その当時のみんながいた。とゆうか、自分が見た最後の姿のまんまだった。
それさえも、夢の中の自分はさほど驚かずにいた。
むしろちらちら見てくる、当時嫌いだった友達にイラっとしていたくらいだ。
次の駅に到着すると、その大半が降りていった。入れ替わりで、知らない人も入り混じるようになる。
2駅くらいそれを繰り返すと、知り合いはほどんどいなくなった。
そして、どこかの高校の女子高生が朝から声を張り上げて、しゃべっているのがいつもの光景であった。
その夢でも、それは再現されていた。
しかし、聞き取れないのである。
声の大きさではない、何を話しているかがわからない。
明らかに日本語ではない。
英語でもなさそうだし、自分では把握できない言語でじゃべっている。
気づくと、となりのこれから旅行に行くのであろう、老夫婦もしゃべっているが、何語だかわからない。
キョトンとしていると、電車のドアの上にある電光掲示板の文字も、見たことも無い模様をしていた。
電車の中を見渡すと、中吊り広告も無く、殺風景な車内になっていた。
ただ、朝日がやけに車内に入り込み、白い世界になっていた。
ただ唯一車内にあった、壁に貼られていたどこかで見たことがある、何十年前のお酒の広告を見つめながら、本能的に夢の中で、自分は死んだんだ。これが走馬灯なのかなぁ?とぼんやり思う。
そうしていると、見慣れたホームが見えてきた、目的の駅のホームだ。
無意識に立ち上がり、ドアに歩き始めると、ポンポンと肩をたたかれる。
「あぁ、現実に戻れないのか、やっぱ死ぬのか?」と思い、
振り返ると、ランドセルを背負った小学生だった。
その小学生は、ただ笑うだけで、引き止めるつもりなさそうだった。
そうするとドアが開き、恐怖からか逃げ出そうとしたとき、
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目が覚めたのである。
自分は、終点の駅で駅員さんに肩をたたかれたのであった。
あまりにも、夢と現実が近かったためにしばらく呆然としていた。
「車内清掃しますので、一度お降りになってください」といわれ、急いで電車を降りた。
恥ずかしいやら、何が起こっているのだかわからなかった。だた、こっちの現実は、曇り空で肌寒いことだけが、夢の世界でないことの証明だった。
急いで、学校の職員室に電話をかけ、教頭に事情を説明し、さっき乗り過ごした電車が折り返し運転をするので、それで戻ることにした。幸いなことに目的駅と近かった。
まだ、頭では混乱していたが、折り返しの電車の中で、さっきの夢の内容を手帳に書き殴った。今はそれをもとに書いている。
今考えると、肩をたたいた小学生は知っている友達なのかも知れない。
そいつが、神様か死神かは定かでないが。
そんなことがあった、朝。
孤独感に襲われてる、帰り道。
自分を知っていると、誰かに言って欲しかった。ただそれだけだった。
そんなときにかかってきた、おまえさんの電話で助かったよ。
ちょっと涙声だったのは、気にはしないで欲しい。
みんな一人じゃない、一人なんかじゃない。
ではでは
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